一応、初期投資の支出に躊躇う場合には下記のようなクラウドの選択肢も存在します。
Google Colaboratory

Paperspace
特にPaperspaceは過去に利用してみてなかなか悪くなかったのですが、やはりマシンの利用制限、ストレージの容量制限、月額課金のストレスなどを考慮すると、次第にローカル環境を整備したくなってくるものです。
Stable Diffusionを動かすための必要スペック
このあたりについては、先人たちによる知見がだいぶ蓄積されています。
必要最低限の構成としては、下記のような要素が主要な項目です。
- GPU:GeForce RTX3060 VRAM12GB
- メモリ:16GB以上
- ストレージ:2TB以上
CPUにはそれほどこだわる必要は無いとされています。IntelでもAMDでもどちらでも。
重要なのはGPU(グラフィックボード)で、これが画像生成AIをまともに動かすうえでは肝になります。VRAMは12GB以上のものが必要。
ストレージ容量も案外重要で、Stable Diffusionは本体がそれなりに重いデータ容量であることに加え、使用するモデルデータは1ファイルで7GBとか4GBとかザラで、さらにそれらを複数保存するのでガンガン保存容量が食われていきます。生成される画像データ自体も容量を消費します。Paperspaceでネックになりがちだったのはこれで、オンラインストレージの容量が不足してファイルの保管に十分な空き容量を確保できない状態はなかなかのストレスになります。
要件を満たすデスクトップPC
一番楽でコスパも高いのは、ショップによるBTOのパソコンを購入することです。GeForce RTX3060を搭載したBTOパソコンの相場観は価格.comなどで調べれば分かります。
表示価格だけ見ると10万円代前半で買えそうな気もしてきますが、構成をしっかり精査してストレージ容量も十分にアップグレードさせようとすると、なんだかんだで前述の構成なら15万円前後が最安の価格帯ということになろうかと思います。
画像生成AIのみの用途としては少々高い買い物になるようにも思いますが、ベラボーに高いというわけでもありませんので、一般的なPCの買い替えの選択肢としては十分に検討可能だと思います。