日商簿記2級に合格しました!
家では時間が全然確保できないんでスキマ時間だけで勉強してたんですけど、その結果は100点満点中92点での合格。
(最近はオンラインで、合否だけでなく自分の点数も見られます)
仕事の関係でサクッと簿記2級でも取得したいなぁと思い立ったのが試験実施日の約5週間前。受験申込期限ギリギリのタイミングで申し込んで、そこから勉強を開始したというのが今回の受験の経緯でした。
勉強時間は約1ヶ月。
案外、なんとかなった。ていうか、だいぶ余裕を持って合格することができました。こんな強行受験でも簿記2級は取れちゃうんですね。
しかし、これは私の勉強法、というか私が利用した勉強ツールが素晴らしかったことによるものだと思っています。
そのため、ここではそのツールの製作者様に敬意を表して、これから簿記2級を受けようと思っている皆様に非常に効果的な簿記試験の学習法をご紹介したいと思います。
このツールがなければ、私はたぶんこんなに短期間での簿記2級合格は不可能だったと思います。その意味で、私としては超おすすめの勉強法です。
勉強開始前の予備知識
まず、勉強を開始した時点での私のスペックは以下の通りでした。
- 簿記3級は取得済み。でも、大学生の頃(10年近く前)に取ったので細かいところはあんまりちゃんと覚えてない。「三分法」って何だっけ? とかそんな感じ。
- 大学の専攻は会計系ではない。
- 仕事は経理系ではない。
そんなわけで、簿記に関するバックグラウンドはたいして持っていないです。一般的な簿記2級受験生と同じくらいではないでしょうか。
ちなみに社会人ですので、日中は当然勉強ができません。
こうした前提で勉強をはじめました。
スマホで簿記の勉強!
今回、私は簿記の勉強のほとんどをスマホで行いました。
簿記の勉強って仕訳をやるでしょう。だから、紙とペンと電卓を持って机で勉強しなければならないと思いがちなんですが、実はそんなことないんですね。
今の時代、スマホアプリで仕訳の練習ができちゃうんです。
結論からいきましょう。私が利用した簿記学習ツールは、こちらのスマホの神アプリです!
パブロフ簿記
このスマホアプリは有料アプリで、商業簿記が600円、工業簿記が600円なので合計1,200円。ふたつ合わせて参考書1冊分程度ですね。
商業簿記アプリでは、簿記の仕訳の問題が約300題ほど用意されています。
ミスした問題は個別に記録されていて、後でまとめて見返すことができます。気になる問題やちょっと不安な問題は、自分で任意にチェックをつけておくこともできます。使用感もよく考えられています。
工業簿記アプリでは、原価計算の簡単な解説と例題がひととおり用意されています。こちらも気になるところには自分でチェックをつけられます。
私は、問題演習に関してはほぼこの2つのアプリのみを使用しておりました(唯一の例外はパブロフアプリに付属のPDF練習問題ですがこれは後述します)。
書籍の問題集は一切購入しておらず、実は過去問すら全く解いていません。上記パブロフの問題のみを解いて試験に合格しています。
それでも私の場合、本試験の点数は92点だったわけですから、問題の量、質ともに、パブロフアプリは本試験に十分対応できるだけのクオリティであったと思います。
ちなみに、私が本試験で間違った問題は自己採点ベースでは3箇所なのですが、うち2箇所は利息の期間配分の計算に関する凡ミスなのでちゃんと見直していれば普通に取れた問題。もう1箇所は連結修正の繰越利益剰余金の計算なんですけど、これはまぁ試験の場ではちゃんとできなかったので仕方ないかな。
いずれにせよ、パブロフアプリの仕訳をやっているだけで、私の体感で本試験の95%の問題はカバーされていたと思います。問題演習としては量・質ともに十分ですね。
そんなわけで、私の簿記の基本的な勉強法は極めてシンプル。上記パブロフの簿記アプリをひたすら解く、以上!
通勤電車で仕訳の練習ができる
というわけで、私は、このアプリを使って通勤電車の中でひたすら仕訳を繰り返していたわけです。
勉強場所は、家ではなくて電車。スマホだけで勉強ができるので通勤電車での勉強が非常に捗りました。
この、電車内での効率的な勉強が可能であったことが、私が簿記2級に合格できた重要な要因であったと思います。
何故か。
家だと、まともに勉強ができないからです。
ついテレビを見ちゃうとか、どういうわけか普段は読まない本棚の奥の漫画を引っ張り出してきて読み始めちゃうとか、そういう試験勉強特有の誘惑もあるのですが、それ以上に、嫁と子供がいるとまともに家で勉強なんかできやしない!
家族がいると、集中して一人の勉強時間を確保することがとても難しいのです。家のことを何もやらないで部屋にこもっていると嫁に怒られるし。
その点、通勤電車は通常ヒマです。そして、毎日強制的に生じる、一人の時間なんですよね。
であれば、この時間を有効に活用したいですよね。
簿記の仕訳は、一般的には机に向かって紙と鉛筆と電卓を用意しないと勉強できないのが普通でした。
しかし、パブロフのスマホアプリはその常識をひっくり返しました。電車の中で、片手で、簿記の仕訳を反復演習できるのです。
これですよ。
これができたから、私は簿記の勉強を進めることができたのです。
家では集中して机に向かう時間なんて作れませんから、もし、スマホ片手に簿記の仕訳ができるこのアプリがなければ、学習は遅々として進まず、簿記2級に受かるなんて無理だったでしょうね。
パブロフ犬くん、さまさまです。
なお、パブロフアプリには、PDF形式で印刷できる本試験形式の実践問題が6回分ついてきます。これは紙ベースで解く前提の練習問題ですが、これがまた非常に良い。
私の基本的な勉強法は通勤電車でのアプリでの仕訳でしたが、試験直前の3日間だけは、この練習問題を紙で解いてみました。
これは試験の予行練習(本試験は紙ですからね)として良いですし、スマホアプリで知識を叩き込んだ後の試験直前の総まとめとして非常に使えます。
理解を補完するテキスト
さて、パブロフくんのアプリの素晴らしさは上記の通りなのですが、一方で、基本的な理解が足りない分野については問題の解説を読んでもちょっとよく分からないという状況が生じました。
例えば、商業簿記の連結修正仕訳。開始仕訳なんて、簿記3級レベルの理解では何をやっているのか全く理解ができないと思います。
工業簿記も、アプリに簡単な説明はあるものの、これだけですと、まぁ問題は一応は解けそうですが、理解度の面ではかなり不安が残ります。
よって、基本的なテキストはやっぱり別途で欲しいと思いました。
ここで、私は簿記2級のテキストをAmazonのKindleストアで探しました。Kindle対応のテキストを使えば、ほぼすべての学習をスマホのみで済ませることができると思ったからです。
素晴らしいことに、パブロフくんのシリーズは解説用の参考書も出版されています。
そして、その参考書には当然のようにKindle版も用意されています。時間のない学習者にも配慮が行き届いた親切対応です。
パブロフ流テキスト
これらのテキストを読めば万事OKだと思います。
でも、私の場合は、なんとなく別の解説を読みたいと思って、実はパブロフくんの参考書ではなく下記のLECのテキストを購入しました。こちらもKindle版があります。
LECスピードマスターNEO
※商業簿記の方は改訂版が出版される関係で、(おそらく)一時的にKindle版が無くなっています。
簿記2級のテキストでKindle対応できているものは、少なくとも私が受験した時点では上記いずれかの2択だったんですよね。
パブロフくんのテキストも良いと思ったのですが、LECの方が解説が簡素で、必要なところだけを読み飛ばしていくにはちょうど良いかな、ということでこちらを選びました。
つまり、通読はしておらず、必要なところだけをつまみ読みです。
この辺はお好みでいいと思います。どちらのテキストも、内容的には十分だと思います。
日商簿記2級の独学勉強法のまとめ
以上が、私が実践した簿記2級の効率的な勉強法です。
- パブロフくんのアプリで問題演習を繰り返す
- 試験直前にPDF練習問題を解く
- 基礎的な理解が足りないところはKindleのテキストを読む
これをシンプルにやるだけで、試験の直前期以外はほぼ通勤電車のスマホ勉強だけで簿記2級に合格できました。
まじで勉強するにも便利な時代になったものだと思います。
試験勉強において効率性は重要な鍵です。やみくもに色々な参考書に手を広げるのではなく、こうした便利なツールを最大限に活用して、シンプルかつ着実に勉強を進めていくことをおすすめします。