本当に弊害があるのか? 子供の早期英語教育の3つのデメリット

将来、自分の子が自由に英語を話せるようになったら素敵ですよね。そのため、幼少期から英語を習わせることを検討するご家庭も非常に多いです。

しかし、子供のうちからの早期英語教育には弊害や反対意見も指摘されており、本当に必要なのかについては判断が難しいところでもあります。

そこで、今回は、こうした早期英語教育について一般的に取り上げられる問題点を明らかにして、幼少期からの早期英語教育は必要かどうかについて解説したいと思います。

子供に対する英語教育の注意点を理解しておくことで、いざ英語教育を実践することに決めたときにも、不安や迷いをもつことなく自信をもって継続することができるようになります。

デメリット 1) 日本語習得への悪影響

よく指摘される弊害が、母国語習得への悪影響です。小さい子供はまだ日本語に対する理解力が充分に育っていません。

そのような状態で英語教育を始めてしまうと、子供が混乱して言語能力が不自然に英語に偏ってしまうなど、どちらの言語も中途半端になってしまう可能性があるという意見です。

確かに、子供の日本語の習得に支障をきたすようでは問題ですね。

日本語の論理的思考が未熟なままでは、幼稚園や保育園で周りのお友達と上手くコミュニケーションが取れなくなってしまう恐れもあります。

子供は周りの人間とコミュニケーションが取ることで精神的にも成長していきますから、普段接するお友達との間に言葉の差が生まれてしまうことは、子供の健全な成長に問題を生じさせる結果となりかねません。

子供が英語と日本語の両方を話せるように教育した結果、結局どちらの言語も満足に話せないというのでは本末転倒です。

本当に日本語の習得に悪影響があるの?

しかし、早期の英語教育が日本語の習得に悪影響を与えるというのは本当なのでしょうか?

実際、幼少期に英語圏で暮らした帰国子女などは、日本語にもなんら不自由しないバイリンガルになっていることがほとんどです。

こうした例を見る限り、極端に誤った教育をしない限りは、日本語の習得に悪影響を及ぼすような弊害は通常は起こり得ないはずなのです。

では、どのようなことに気をつければ、日本語習得を阻害することなく、英語を身に着けさせるのことができるのでしょうか。

幼児英語学習において、日本語の習得に悪影響を与えないための2つの注意点

実際は、些細なことを意識しながら生活することで、こうしたデメリットを解消することができます。

日本語で人と関わる機会を大切にする

言語は、聴くだけでなく、人との関わりの中で学ぶ必要があります。つまり、英語でも日本語でも、誰かと話して実際に使うことが重要だということです。

日本語をしっかり習得するためには、日本語での会話が重要です。日本語で人と話す機会をできる限り多くつくるようにしましょう。

たとえば、家族や友達との会話です。周りの人が日本語を話している環境においては、子供も当然に日本語を話すこととなります。こうした実際の会話の場面での日本語によるコミュニケーションをおろそかにしていなければ、言語習得が遅れることは通常ないはずなのです。

会話の中で日本語と英語を混同させない

もうひとつ重要なことは、会話の中でどちらの言語を使うのかをはっきりさせておくことです。特に、日本語と英語を混ぜた文章にしないように気をつけましょう。

中途半端に英語をかじった人の中には、まれに、日本語の中に突然英単語を混ぜてしゃべるクセのある人もいますが、こういう文章をつくるクセをつけてしまうと正しい日本語を習得する障害となってしまいます。

人は頭の中で考えたことを言葉にして話します。会話の中で日本語と英語が混ざってしまうと、頭の中で深い思考をすることが難しくなります。会話中は、英語で話すのか、日本語で話すのかを、場面によりしっかりと明確に分けることが大切なのです。

会話をする際には、英語で話す時には英語で物事を考え、日本語で話す時には日本語で物事を考えられるようにする習慣をつけさせましょう。

この切り替えがしっかりと意識されていれば、日本語がうまく習得できなくなるようなことは通常起こりえないのです。

デメリット 2) 子供への精神的なストレス

親が子供に英語を話せるようになって欲しいとの一方的な想いから、子供が全く望んでいないにもかかわらず英語環境に強制的に置いてしまうことがあります。こうした不本意な英語学習は、子供にとってとても大きな精神的負担になってしまいます。

確かに、子供に英語に触れる機会を用意して将来の可能性を広げるチャンスを与えたいという気持ちは分かりますが、子供が嫌がっているのに無理やり英会話教室に通わせたりすると、逆に子供が英語嫌いになってしまう可能性もあります。

そうならない為にも、子供に過度なプレッシャーを与えずに、楽しく遊びながら英語を学べる環境を提供する事が大切です。

楽しく学ぶためにはどうすればいいの?

英語を楽しく学ぶために一番重要なことは、親が成果を焦りすぎないことです。

まずは子供に英語を好きになってもらうように心がけ、気楽に楽しんで英語に取り組めるような環境を作ってあげることが必要です。

楽しんで、興味を持って英語に接することができれば、子供は自ら進んで色々なことを吸収していくことができるのです。

デメリット 3) 経済的な負担

幼少期からの英語教育は、経済的な負担が重くのしかかるというのも懸念材料です。

英会話教室やインターナショナルスクールに通わせるとなると授業料だけでも月額で数万円はかかってしまいますので、子供の為とはいえ大きな支出の負担となります。

インターネットで調べたり書店へ行ったりすれば、それほど高額ではない英語の本やCD、DVDを見つけることはできるでしょう。たとえ親が英語が苦手で話す事ができなくても、子供に英語教材を使って自ら英語を教える事は可能かもしれません。

しかし、家事や仕事が忙しくて子供に英語を教える時間的余裕がなかったり、親が英語を教えてちゃんと子供に英語が身につくか不安な場合には、やはりプロの英語レッスンを受けさせざるを得ない事になります。

プロによる英語の教育を安く受ける方法とは?

通学型の英会話教室では月々の出費が非常に高額になってしまいますが、子供向けのオンライン英会話であれば、費用を大幅に抑えることができます。

安価でありながらも十分な質を保った優秀な講師がレッスンを行っていますので、手軽にプロによる英会話教育を受けさせることができるのです。

だいたい、週1回のレッスンで月額数千円というのが相場です。

これくらいの料金であれば、他の習い事と同水準かそれ以下の出費といえるでしょう。

英会話は将来にも非常に役立つ力となりますから、この程度の料金でプロのレッスンが受けられるのであれば、他の習い事と比べても優先的に検討する価値があるはずです。

まとめ

子供の早期英語教育に伴う弊害の多くは、「子供にしっかりと英語教育しなければならない」という親の焦りからくる問題です。

上記に挙げた3つデメリット

  • 日本語習得への悪影響
  • 子供へのストレス
  • 経済的負担

は、子供の成長ペースに合わせた無理のない学習を行い、また親にとっても負担の小さい方法を採用すれば、いずれも問題にはならないことばかりです。

英語学習がいまの時代に非常に役立つことは変わりありませんので、こうしたデメリットにうまく対処し、子供の将来のために最良の習い事をさせてあげたいものですね。

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