ついに、日本全国のお父さんお母さん待望の液体ミルクの時代がやってきました!
しかし、液体ミルクに関してまず気になるのは、価格が割高なんじゃないの? ということです。
そこで今回は、従来の粉ミルク等と比較した液体ミルクのコスパについて検証してみたいと思います。
コスト・パフォーマンスについて
比較のために、明治の「ほほえみ」の価格で検証してみましょう。
「ほほえみ」は、粉ミルクの缶タイプもキューブタイプも販売されており、さらに液体ミルクタイプも発売されます。
ラインナップが豊富であり、手間に対する配慮が素晴らしいです。わが家でも愛用しています。
明治「ほほえみ」の価格比較
タイプ | 価格 (税別) | 内容量 (粉末) | 液体換算 | 100ml単価 |
---|---|---|---|---|
粉缶 | 2,630円 | 800g | 5,926ml | 44.4円 |
キューブ (大箱) | 1,600円 | 432g | 3,200ml | 50.0円 |
液体 | 215円 | - | 240ml | 89.6円 |
粉缶は、粉ひとすくい2.7gがミルク20ml分です。キューブは、1個がミルク40ml分ですね。
価格は、メーカー希望小売価格です。
うーん、思っていた通り、液体ミルクのミリリットル単価は割高ではありますね。粉缶のだいたい2倍の単価です。
従来より言われていましたが、液体ミルクは飲料として多量の水分を含んでいますから、粉末に比べて非常に重量があります。
その分、輸送コストがかさんで価格が高くなってしまうんですね。これが、いままで液体ミルクが普及してこなかった大きな理由でもあります。
母乳なしの全ミルクでの育児を想定した場合には、乳児はだいたい1日あたり1,000mlくらいのミルクを飲みます。
なので、上記の表に照らせば、1日あたりの差額は450円くらいです。
この価格差を受け入れるだけのメリットが、液体ミルクにあるかどうか。それによって、液体ミルクの導入の可否が決まってくるでしょう。
液体ミルクの使い勝手について
この点、私は液体ミルクは絶対にアリだと思います。
1日あたり450円程度の価格差であれば、ほぼ迷うことなく導入します。なぜならば、液体ミルクは明らかに「楽で」「手軽で」「早い」からです。
粉ミルクの手間が大きすぎる
粉ミルクの何が良くないかって、作るのに時間がかかることです。しかも、基本的に作り置きができない。
すると、赤ちゃんが腹減ったといって泣き始めたのを聞いてからミルクを作り始めることになります。
めっちゃ泣いてるのに、粉をお湯に溶かすところから始めるわけです。さらに、すこし時間をかけて冷まさないといけない。
あげたいと思ったときに、すぐにミルクをあげられないんですね。
これは、赤ちゃんもさることながら、親の側としてもストレスが溜まります。
しかもこれ、1日に何度もですからね。
この点、液体ミルクはパッケージを開けて注ぐだけで飲める状態になっているわけです。
赤ちゃんの育児は、いつも慌ただしくバタバタしているのが通常ですから、このミルクづくりの工程をまるまるカットできる液体ミルクは本当に買いだと思うんですよね。
内容量について
わが家では、普段から「ほほえみ」を使っていました。
よって、液体ミルクにする場合も「ほほえみ」で良いかと思っていたのですが、一点だけ、懸念事項があります。
それは、内容量です。
液体ミルクは、基本的に開封したらすぐに消費する必要があります。開封済みの状態での保存はあまり推奨されていません。
そうすると、「ほほえみ」の「240ml」という内容量は、ちょっと多いんですよね。毎回飲みきれなくて、無駄なロスが生じてしまう恐れがあります。
この点、江崎グリコから発売されている「アイクレオ」赤ちゃんミルクは、内容量が「125ml」です。
これならば、小分けにされていることからロスが少ないです。授乳1回分としてちょうど良く小回りの効くサイズ感ではないでしょうか。
必要に応じて2本使ったって良いわけです。
あとの問題は価格ですね。
商品 | 価格 (税込) | 内容量 | 100ml単価 |
---|---|---|---|
明治「ほほえみ」 | 215円 | 240ml | 89.6円 |
江崎グリコ「アイクレオ」 | 120円 | 125ml | 96.0円 |
江崎グリコの「アイクレオ」は紙パック12本入りですが、1本あたりで計算しています。
なるほど、江崎グリコ「アイクレオ」は、明治「ほほえみ」の単価よりもさらに若干高いですね。
となれば、これは使い分けです。
開封後の液体ミルクは飲み残しを捨てなければならない、ということを考えれば、
- 月齢が浅くてあまり飲めない時期は江崎グリコの「アイクレオ」
- 月齢が進んでちゃんと飲めるようになったら明治の「ほほえみ」
これが、現時点での最適解ではないでしょうか。
いずれにせよ、液体ミルクの効用は明らかです。将来は「液体」ミルクなんていう呼称じゃなくて、単にミルクと言えばこちらを指すようになるでしょう。
ミルクを粉から作るのは、平成時代の古い慣習となります。
泣いている赤ちゃんにすぐにミルクを飲ませられる。
外出時に、お湯や冷水がなくてもすぐにミルクをあげられる。
災害時等に、水がなくたってミルクを飲ませられる。
育児中の忙しいお父さんお母さんは、是非活用するべきでしょう。