スマホの月額料金って毎月発生するだけに、本当に負担が大きいですよね。
私はこのスマホ通信料金をいかに抑えるかについて、以前からかなり強いコダワリを持っておりました。
以前はY!Mobile(旧イー・モバイル)を使っていたのですが、近年は格安SIMがメジャーになってきたこともあり、巷の色々なMVNOサービスを調べてスマホの月額料金を下げるための検討をした経緯があります。
結果的に、現在は格安SIMのDTIを利用していて、かれこれ契約から2年以上経過しました。いまではもう、スマホの通信契約についてはDTIに落ち着いた感じがあります。
ここでは、その使い勝手などをレビューをしたいと思います。
DTI ネットつかい放題プランの特徴
私が契約しているのは、DTIの「ネットつかい放題」プランです。
このプランは、月額料金が定額で、通信量の上限が設定されていないことが最大の特徴です。
ちなみに、このネットつかい放題プランには通話も付いているオプションがあるのですが、私は通話オプションは付けておらず、あくまでデータ通信のみの契約としています。
以下、ネット使い放題プランの詳細を順番に見ていきたいと思います。
月額料金が安い
DTIネットつかい放題プランの一番の強みは、なんといっても月額料金が安いということでしょう。
DTIネットつかい放題プランの月額料金は2,376円です(税抜2,200円)。
これは、他のデータ通信SIMと比較しても、最安値レベルの安さだと思います。
さらに、DTIは、定期的にキャンペーンを行っていますので、数ヶ月分の割引やキャッシュバックを受けられることもあります。(時期によって内容は違うようです。)
まさにこの安さに惹かれて、私はDTIのネットつかい放題プランを使い始めたわけです。
契約事務手数料
携帯電話の契約にはよくあることだと思いますが、契約時には数千円程度の初期費用を取られるのが通常ですね。
これはDTIでも同様で、新規契約時に契約事務手数料として3,240円(税抜3,000円)を取られます。
この辺りは他社でも同様に必要な費用です。金額的にも相場通りの水準といえるでしょう。
月々の通信容量は無制限
DTIネットつかい放題における通信可能な容量は、無制限となっています。
使用量を気にせずにネットを使えるということがこのサービスの最大の存在意義といえるでしょう。利用者としても、容量を気にしなくて良いのは気持ち的に非常に楽です。
ただ、そうはいっても現実には完全完璧に無制限というわけにはいかなくて、実質的な制限はなんだかんだで存在します。
通信回線も無尽蔵ではないですからね。
私は、サービス維持にはある程度の制約はやむを得ないと考えて割り切っていますが、この辺りの制限を受け入れられるかどうかが、スマホの容量無制限プランを使う場合には問われる部分となるでしょう。
1日に1.5GB近く使うと通信速度制限がかかる
スマホのデータ通信量の実績をみると、だいたい1.5GB分くらいのデータ通信を行うと制限がかかっている印象です。
まぁ、普段使いであれば、1日にそんな量の通信をすることはまず無いと思います。
ただ、私の場合には、以下のようなことをやったときに規制値に到達しました。
- 写真や動画を整理していてそれらをまとめてGoogleフォトにアップロードしたとき。
- 容量のバカでかいアプリ(辞書アプリなど)をインストールしたとき。
- スマホのファームウェアを更新したとき。
ただ、これらも単発で上限を突破してしまうわけではありません。上記で発生するダウンロードは、個々でみればいずれもせいぜい500MB程度でしかありません。
要は、これらを同じ日にまとめてやってしまったときに、規制値を突破してしまうことがあるのです。
私の場合、週末の休日にやらかしがちです。
とはいえ、もし、仮に毎日この規制値ギリギリまでデータ通信量を使い切るとするならば、理論的には月45GB分くらいは通常速度で不自由なく使えることになります。
理論値ではありますが、モバイルデータ通信としてはかなりの上限容量といえるのではないでしょうか。
他社の通常の格安SIMでは、データ通信量の上限は一番高いプランでせいぜい20GB〜30GB程度でしょう。
その場合は月額料金ももっと高額でしょうから、それと比べればコストパフォーマンスはそれなりに高いと言えるのではないでしょうか。
規制がかかると相当遅い
速度制限がかかった場合の速度は、公式では200kbpsとされています。25KB/秒というところで、確かにだいたいその通りの速度まで実際に落ちます。
1MBのファイルをダウンロードするにも40秒かかりますね。これはキツイ。
こうなると、通常のWeb閲覧もスムーズにいかない状態になります。割りと使いものにならないレベルですので、制限解除まで待たないといけません。
この激遅の速度感は、他社で速度制限に引っかかった場合とほぼ同様の状態です。
ただし、DTIの通信速度制限は、毎日23時に解除されることになっています。
毎日規制解除されるのでかなり気が楽ですね。もし規制されても1日待てば良いわけですから。
一般的なSIMだと、月が変わるまでは通信速度が規制されたままになりますよね。……ここが、自分にはちょっと耐えられないところです。
そういう意味では、通常利用をしていれば規制値に到達することはあまり無いことに加え、規制は必ず毎日解除されるわけですから、この辺りは結構使いやすいと思うのです。
通常の通信速度は十分
通常時の通信速度は悪くはありません。というか、自分が慣れてしまったからなのかどうかよく分かりませんが、全く不満がないレベルで速度が出ていると思っています。普通にネットを使っていて通信速度が気になることはほとんどありません。
だいたい、普段の実行速度で1Mbps以上は出ているのではないかと思います。バイト換算では150KB/秒くらいですかね。ファイルのダウンロード時などはもっと全然速い速度が出たりすることもあります。
印象としては以下のような感じでしょうか。
- Web閲覧に関してほとんどストレスを感じることはない。
- スマホのファームウェア更新等の際にはダウンロードに多少時間がかかる。
- Youtubeなどの動画は、最初の読み込みに数秒の時間がかかるものの、再生が始まれば途切れたりすることはまず無く、最後までスムーズに視聴できる。
- LINE同士の無料通話は全く違和感なくできる。
大規模ファイルのダウンロードを伴う場合には多少の違いを感じる場面もありますが、それでも別に何十分も待つようなことはありません。
アップロードも速い
ダウンロード速度も十分だと思いますが、アップロードの速度も同様に速いです。
Googleドライブやフォトへのアップロードは結構サクッと完了します。
使い始めた頃は、ダウンロードよりもアップロードの方がやたら速いような印象を持っていたほどですが、最近はそれほどの速度差は感じません。
アップロード側で余裕のあった回線をダウンロード側に振り向けることで、全体的にバランスがとれたということかもしれません。
安さと無制限を求める人にはとてもおすすめ
全体として、月額料金の安さを考えれば、DTIのネットつかい放題はコストパフォーマンスが高いプランだと思っています。
特に通信量が多くなりがちな人は、DTIネットつかい放題なら仮に通信制限を受けても1日で解消されますので、翌月まで使いものにならなくなる制限ありのプランよりもよほど使いやすいと思います。
そんなわけで、私は実際に2年以上使用していますが、いまのところ全く不満が無いため、このサービス品質が続く限りは今後も引き続きDTIのネットつかい放題プランを使い続ける予定です。
音声通話付きプランはおすすめしない
なお、この手の格安SIM一般について言えることですが、音声付きプランは基本的にはおすすめしません。
なぜかというと、音声付きプランは契約の乗り換えがしにくいからです。
データのみのプランであれば、契約の解除にあたって費用は発生しません。しかし、音声付きプランの場合はDTIの場合ですと、下記の費用がかかります。
- 契約解除料(12ヶ月以内に解約した場合に発生)10,584円(税抜9,800円)
- MNP転出料 5,400円(税抜5,000円)
高いですね。特に、MNP転出料は一般的な相場が3,240円(税抜3,000円)であることを考えると妙に割高です。
また、契約解除料も1年縛りですから、結構長いですよね。
格安SIMは、いつサービス品質が劣化するか分からないというリスクは一応ありますので、解約しにくいプランは基本的には契約しないようにしています。
解約に費用がかからないデータのみのプランを選択することで、乗り換え易さを常に確保しておくことをおすすめします。
おまけ︰DTI SIMにおすすめのスマホ端末
ところで、格安SIMを使うためには、対応するスマホ本体が必要ですよね。
別に端末は何を使っても良いと思いますが、ご参考までに、私はHuawei P9Liteという端末を使っています。
HuaweiのスマホはSIMフリーで比較的安く、それでいて高機能なので、格安SIMを使う場合には有力候補になりますね。
まぁ、スマホ端末は新しい機種が次々と出ていて日進月歩なので、お値段との見合いでそのときに良さそうなものを使うのが良いかなとは思っています。
いずれにせよ、ドコモやソフトバンクのような大手携帯電話会社との通信契約は、いまや割高なだけで全く魅力がなくなってしまいましたね。
良い世の中になったものです。