原油価格マイナスの衝撃

ニューヨーク原油先物相場が、歴史的急落を演じ一時マイナス圏に突入した。新型コロナウイルス感染拡大による需要蒸発で原油貯蔵施設の能力が限界に近づき、限月交代に伴う現物受け渡しに必要な貯蔵先確保を巡る不安も買い手のつかない暴落に拍車を掛けた。

まぁ正確には、原油の価値がマイナスになったわけではなくて、「NY先物市場の5月限のWTI原油先物」の価格がマイナスになったという話ですが。

4月21日が決済日で、この需要の落ち込んだ状況で現物を引き受けることになっちゃうと保管する場所も無いしめっちゃ困るから、仕方無しに全力で投げ売りしたという事案ですよね。

という意味では、この限月の先物の特有の動きですし、他の限月の原油先物ではまだマイナス価格とかそういう事態にはなっていませんから、ミスリードしないように気をつけないといけないですね。

しかし、ここ1ヶ月くらいずっと原油価格が下落していると聞いて、それこそバレル20ドルくらいの水準だと、チャートを見てると底値に見えていたわけです。

ですから、これまで全くやったことのない原油先物取引についてですね、ちょっと手を出して見みようかという気になったんですよ。最近。

さんざん原油安と言われてましたし、底値で仕込んでおけば思うように上がらなくても、少なくとも損失は限定的だろうと考えるわけですし。

さらに、COVID-19の動向や政治的な動き次第では、ワンチャン物凄い爆上げも期待できる……!

でも、結局は買いませんでした。

商品先物取引についてこれまで経験がなかったこともあり、価格形成のメカニズムをしっかりと説明できるほど、深く理解していなかったからです。

とくにSQ決済ですよね。制度的な理屈は分かりますけど、それが値動きに及ぼす影響がクリアになっていませんでした。

なので、買わずに踏みとどまったわけです。

結果論ですけど大正解。

そもそも、20ドルの値段がついているものを買って、最悪0円の紙切れになるまでは想定できますけど、まさか0円の境目を突破してマイナスに突き抜けるとか、これは完全に想定を超えていました。危ない危ない。

てゆーか、価格がマイナスまでいくなら、理屈上は空売りと同じで損失に歯止めがないですよね。。

原油先物に底値なんて存在しなかったんだ……!!

いずれにせよ、この今回の原油先物の値動きは、「よく分からないものに手を出すな」という投資の偉大な教訓を再確認する良い機会になりました。

いやー、授業料がタダでよかった……。