株式投資には夢があります。
短期間に手持ちのお金が数倍に増える可能性があるなんてことを想像してしまうと、それだけでもなんだかワクワクしてしまいますよね。
そんなギャンブル思考もあって、私は大学生くらいの頃から、株式投資にちょこちょこ手を出していました。
大学生くらいが、株式投資を始めるのにはちょうど良い時期だと思います。
ここでは、株式投資にご興味があって、これから投資を始めようかなと思っている方に向けて、私の株式投資の体験談をお話します。
成功例と失敗例を交えつつ、とりあえず証券口座だけはあらかじめ用意しておいた方が良いと思いますので、その理由をあわせてご説明いたします。
少額投資から始めてみた
まずは大学生の頃、少額の投資から始めてみました。
具体的には、投資資金として10万円を用意して、これを原資に株式投資を始めてみました。
あ、いまショボイと思いましたね?
そうです、私はチキンです。
でも大学生ですから! 10万円ってアルバイト1ヶ月分の労働対価に匹敵する金額ですから!
当時の自分にとってはまぁそれなりに大金ではありました。
そして投資資金は溶けてゆく
さて、そんな感じで始めた株式投資ですが、投資資金の10万円はすぐにどんどんとすり減ってゆきました。
無駄な取引頻度、無計画な損切り、早すぎる利益確定、かさむ取引手数料……エトセトラetc
1ヶ月足らずで、よく分からない内にいつのまにか資金が半分くらいに溶けていたところで、涙目になりながら戦略的撤退をすることとなりました。
こりゃ駄目だという判断
上手いこといかないので、こりゃ駄目だなと思って株はお休みすることにしました。
そう簡単に儲かりゃしないわな、と。
本来であれば、上手くいかなかった理由を分析検証することで、次に活かすことができたかもしれません。
でも、当時はまぁちょっとやってみてちょっと駄目だったからちょっと止めとこうみたいな、そんな軽い感じのスタンスだったんですね。
それはそれで、適切な判断であったと思います。上手く行かないときは無理に拘って取り返そうとせず、すこし時間を置いたほうが損失の拡大を招かずに済みます。
誰でも儲かる相場の到来
2013年に、日銀が、アベノミクスの一環として大規模な金融緩和を発表しました。
これ、私も当時注目して見ていました。世の中にお金が溢れてインフレが発生するのだとしたら、貯金だけでは損してしまうという問題意識を持っていたためです。
で、実際に、日銀による2%のインフレ目標と、お金の大量供給が発表されました。
発表されたのは、株式市場の取引時間が終わった15時以降だったと思います。
なので、私は仕事を終えて家に帰ったあと考えました。
- インフレになるなら、貯金だけでは損をする。
- インフレになるなら、株や不動産の価格は上がる。
- たまたま、昔に開設した証券口座を持っている。
結論︰ならば、株を買おう。
実際に買ったのはリート(不動産投資信託)です。インフレなら不動産が強いだろうと思ったからです。
昔の証券口座のIDとログインパスワードを探し出して、まだアカウントが使えることを確認し、その日の内に、貯金口座から数百万円を投入して買い付け注文を入れました。
そのときに購入した銘柄。
- 日本ビルファンド投資法人
- グローバルワン投資法人
- 大和オフィスリート投資法人
- もういっこ何かリート(忘れた)
2ヶ月足らずで+35%の利益が出ました。その年、初めて確定申告というものをしました。
実際、あのアベノミクスの相場では、株だろうがリートだろうが何を買っても儲かったと思います。まさにボーナスステージ。
馬鹿でも儲かる相場というものは存在するもので、だから私も稼げました。
重要なのは、そのタイミングを逃さないことです。
株式投資をやったことがあるという経験の重要性
誰でも儲かる相場に乗るために必要なことは、2つあります。
その1つは、株式投資をやったことがあるという経験です。
株の投資には色々とルールがあります。取引時間や注文方法、市場区分やチャートの見方など、ごく基本的な基礎知識を身につけるのも、ゼロからのスタートであれば数ヶ月はかかると思います。
絶好の好機が到来したときに、そこから勉強を開始していたのでは全く間に合いません。
社会勉強の意味でも、あらかじめ少額で取引を実行してみて、基礎知識と相場の感覚を体験しておくことは、後々の投資に非常に役立ちます。
私の場合にも、大学生の頃にやった少額投資の経験が、その後のアベノミクス相場で大変に役立ちました。
その時点では、新しく学ばないといけない取引ルールなどもはや存在しなかったからこそ、素早く、相場が転換するその日の内に行動に移ることができたのです。
いつでも使える証券口座を持っておくことの重要性
もう1つ、タイミングを逃さないために重要なのは、あらかじめ証券口座を持っておくことです。
例えばあのとき、私が古い証券口座を持っていなかったら、アベノミクスのビッグウェーブに乗ることは出来なかったでしょう。
なぜなら、証券口座を開設するためには手続きに1週間程度の時間がかかるからです。
1週間ロスしたら、美味しいところは完全にハズしています。株価はすでに相当上がってしまっています。
重要なのは、明日、株を購入しようと思ったら、すぐに買える口座をあらかじめ持っておくことです。
儲けやすいイージーモードの株式相場というのは、数年スパンで定期的に訪れます。
そうしたときに乗り遅れないように、ひとつで良いので証券口座を開設しておくことを私はおすすめします。
おすすめの証券口座はどれか
私は、ネット証券の口座を3つ持っています。いずれも、個人に人気の定番の証券会社です。
- 松井証券
- SBI証券
- 楽天証券
どれかひとつということであれば、SBI証券に口座を開設しておくのが良いでしょう。なぜならば、ほぼあらゆるパターンにおいて株式の取引手数料が最安値水準だからです。
他方、取引ソフトの使いやすさは、楽天証券が頭ひとつ抜けています。好みの問題もあるでしょうが、個人的にはダントツで見やすい取引画面だと思います。
松井証券は、私が初めて開設した証券口座です。悪くはないです。
でもまぁ、とりあえず1つだけということであれば、SBI証券であるべきでしょう。基本的に、業界スタンダードは漏れなく取り入れるスタンスが見られますので、他の証券会社と比べて不自由を感じることはまず無いはずです。
まずは口座を開設してみて、少額の取引から始めることが、後々の人生に役立つ無形の資産になるはずです。
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