読みやすい文章とは何なのか − 文体の重要性と考え方

joy-writing 雑記

世の中には無数の文章がありますよね。

その中には、読みやすい文章も読みづらい文章もあります。

この差ってどこから生まれるのでしょうか。

単に作文能力と言ってしまえばそれまでですが、作文能力もいろいろな要素によって成り立っていますよね。

その要素を探っていくと、その中に、文章の読みやすさを左右する注意しなければならない要素が含まれているはずなのです。

読みやすい文章の必要要素

文章の読みやすさ、ってなんだろう。

文法的に正しい文章なら読みやすいのでしょうか。たぶん、そういうわけではないと思います。

文法的には正しそうなのに、やたらとごちゃごちゃしていて読みづらい文章なんていくらでもありますよね。

日本語的な作文のテクニックはいろいろあります。修飾語の置き方とか語順とかいろいろ。

「日本語の作文技術」って本があるので、こういう本は役に立つかもしれません。

この本では、読みやすい日本語の語順とか、読みやすい文章のリズムとか、そういうことが詳しく解説されていて非常に参考になります。

でも、本質的な「読みやすさ」って、もしかしたらそれだけじゃないのかもしれないな、なんてことを思いました。

読み手に合わせた文体を心掛ける

文体っていろいろあるわけですよ。

小学校の作文の授業でも、「だ・である」調とか「です・ます」調とかやったと思います。

本質的な文章の構成が違わなくても、言い切り方の違いだけで読んだときの印象が変わるという。

なので、学術論文みたいな「あえて堅苦しくして重厚感を演出したい」なんてときには「だ・である」調がつかわれたりしますし、柔らかい印象を読み手に与えたいときには「です・ます」調がよく使われます。

就職活動のエントリーシートの文体

余談ですけど、就職活動のエントリーシート(ES)ってあるじゃないですか。

あれって、絶対「です・ます」調で書いた方が良いと思うんですよね。

だって、就職活動って自分を売り込む場ですよね。

売り込む立場なのに、「だ・である」調でなんとなく偉そうな物言いをするってありえなくないですか?

そういうES結構見るんですけど。

営業のお仕事でセールストークする担当者が、「だ・である」調で自社の製品を紹介したりしないですよね?

エントリーシートで「だ・である」調を使うと、無駄に偉そうに見えて、印象が悪くなりこそすれ良くなることは無いと思いますので、止めた方が良いと思います。

たかが印象ですが、就活なんてその印象ひとつで勝負が決まります。

ブログの文体

ブログの場合、読者の方はやっぱりある程度力を抜いて、適当に読み飛ばす方が多いと思うんですよ。

電車の中とか、なんかの空き時間とか、気楽なスタイルのときに読むことが多いでしょうし。

で、そういうときって、かっちりした真面目な文章を読みたくないんですよね。

だって疲れるし。

ただのヒマつぶしの時間に、無駄に疲れる記事を読む気なんて起きやしませんよね。

だから、かるーい文体でかるーい文章を読みたいんです。

そして、あわよくば役立つ内容が書いてあれば良い。

いくら内容がしっかりとしていても、読むのメンドクセっていって読まれなければ意味がありません

誰がどういうときにどんな気分でこのブログを開くのか、ということまで考えると、自然とどういう文体で書けばよいのかが決まってくるような気がしています。

かるーい文体のつくり方

たぶん、かるーい文体を作るにも、2種類の切り口があると思うんですよね。

  • 視覚的なかるさ
  • 内容的なかるさ

視覚的なかるさ

視覚的なかるさというのは、要するに文章の見た目のことですね。

文章のぱっと見の第一印象です。

文章がカタマリになって文字が詰まってるみたいなのがダメなやつです。

ブログなので、意識的に改行をしていったほうが読みやすい傾向にあると思います。

あとは、文字の装飾ですよね。太字にしたり、ラインを引いたり、色を変えたリとかです。

これはあんまりやりすぎると、ごちゃごちゃしてうるさい感じになってしまいますから、バランスが必要になるような気がします。

内容的なかるさ

見た目だけでなくて、内容的にもかるさがほしいですね。

ここでいう内容の「かるさ」とは、内容の薄さという意味ではないです。

内容が薄かったら問題外ですね。

そうではなくて、内容はしっかりしていて情報量が豊富なんだけれど、その密度を文章の中ですこし和らげることが重要です。

ちょっと余計な問いかけをしてみるとか。途中で重要度のあまり高くない話を挟んでみるとか。

一見そういうのは無駄のようで、コンテンツの質的な意味では逆効果であるように思われるかもしれません。

でも、読み手としては、濃い情報の文章をがっつり一気に読むのは疲れるのです。

読み手に疲れそうだなと思われたら読んでもらえません。

なので、読んでる途中のどこかで休憩があった方が、読むのに疲労感を感じにくいのです。

まとめ

文章は読む人がいるわけですから、その読み手にあわせた文体で文章を書くことが重要です。

基礎的な作文技術は書籍などで学ぶことができますが、あなたの文章を読む人の気持ちは基本的にはあなたが考えないといけません

どういうスタイルで書けば、読み手は負担なく読みすすめられるのか。

これはどこかに答えがあるわけではないので、いちいち考えなければならないので大変です。

そう考えると、文章を書くということはなかなかの重労働ですね。

でも、文章の見た目は、これだけでその文章を読んでもらえるかどうかを左右するくらい重要なことですので、しっかりと考えておく価値があると思います。

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